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検証。アヤシイHDD

それではお待ちかね、アヤシイHDDの検証です。

まずは Windows PC に付属の USB ケーブルで接続。一応 4TB なローカルディスクとして認識されておりますな。

そして・・・まず最初の仕様偽装が発覚。コネクタやケーブルは USB3.0/3.1 に対応しているように見えますが・・・デバイスとしては 2.0 までしか対応していません。前のヤツは USB はちゃんとしていたのに・・・今回のヤツは出だしからダメな感じ。

接続されたデバイス情報に見せる文字列は”USB 3.1”にされていますが・・・そうじゃない(笑)。ベンダは ”ITE Tech. Inc.” らしいけど・・・ココかな? 台湾の会社らしい。

USB の先にぶら下がっている Child Device は ”AL SSD USB Device” らしい。ワタシ HDD 買ったハズなんですけどね・・・ SSD ですってよ(笑)。というか、このデバイスは PC に接続して稼働していても、全く音がしません。HDD ならスピンアップの音とかモーターの回転音、ヘッドのシーク音とか、それなりの音がするものですが・・・このブツは、全くの無音です。もしかして、4TB の SSD なのか⁉ (←そんなハズはない)。

Windows にはローカルディスクとしてマウントできていますが、CrystalDiskInfo にはデバイスとして検出されません。S.M.A.R.T. 情報がないデバイスだったり、ツールが未対応なブリッジチップということですかね・・・。前のブツはナカミは HDD だったけど、今回は HDD すら入っていないみたい(爆)。

CrystalDiskMark で速度をチェック。遅いですなぁ。Read/Write 共に USB2.0 の I/F 上限にも程遠いです。見た感じ USB メモリか MicroSD をチェックした際の数値に近いですな。前のブツはナカミが HDD だったので、もう少々高速でしたね。

最後は H2testw を使ってデータの書き込みテスト。時間がかかるのでテストしかけて放置すると・・・約256GBを書き込んだ後にエラーとなって、これ以上の書き込みができなくなりました。もしかして、256GB の MicroSD でも入ってるのかしら⁉ だとしたら、割とコストかかってる偽装ですな(笑)。

Verify テストも実施してみました。すると、今度は 28.8GB は正常だけど、それ以上は読み出しできない状態(DATA LOST)という判定になりました。書き込まれたファイルをバイナリエディタで見たら、確かに最初の方に書き込んだファイルは読み出せましたが、後半のデータは読み出せませんでした。

Write と Verity で合計8時間以上かかりましたが・・・無事に偽装が確認できました。

結論としては、論理フォーマットは 4TB としているが、アクセス可能なインデクステーブル(??)が256GB分用意されていて、実際にデータを保存できる存在する記録領域は32GBといった感じですね。つまり、32GB の Flash ストレージに偽装コントローラを付けて、論理的に 4TB あるように見せかけておいて、書き込みに関しては 256GB 分くらいは受け付けるけど、実際にマッピングされた記憶領域は 32GB より少な目・・・という感じですな。

ほぼ偽装だろうなと思っていましたが、以前のブツよりも出来が悪いブツですな。HDD ですらないし、実際に利用できる領域も小さいし、USB も嘘でした。確実に仕様偽装な詐欺商品です。そんなわけで、返品確定です(笑)。