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Mate40 Pro+ (OS)

見た目からしても、どうしても Android 10 には見えないアヤシイ端末。

一応設定画面の Android バージョンは 10.0 になっています。このバージョン部分を連打してみると・・・

それっぽい画像は登場します。が、ホンモノのイースターエッグとちがって、文字のパーツを動かしたりできません。

Phone check and test で確認すると、2015年10月リリースで MARSHMALLOW 10.0 っていう表示になるし、Version Name には LOLLIPOP という文字が・・・LOLLIPOP は Android 5 だし、MARSHMARLLOW は Android 6 ですなぁ・・・。

API Level が 23 になっているのもポイントですね。Google によれば、Level 23 は Android 6 となっています。

API Level という観点から調べるために、 AppChecker というアプリを使って、インストールされているアプリたちの対応 API を確認してみたところ・・・ほとんどのプリインストールアプリは API Level 23 どまり。Android システムですら Level 23 なので・・・間違いなく、OS は Android 6.0 でしょう。

OS の表記に関わる部分や、バージョン番号連打で出てくる画像などを細工して偽装しているということ。古い OS をサポートしなくなったアプリはインストールもできず、動作もしないはず(未確認)。

また、セキュリティレベル的にもよろしくないと思われます。セキュリティパッチレベルは2020年6月2日と表示されていましたが、これも怪しいところです。というより、2020年は Android 8 以降しかセキュリティパッチが出ていないハズ。

そして、カーネルバージョンが 3.18.19 となっていますが、この辺からも Android 10 ではないことが明確ですね。Wikipedia に記載されている情報によれば、Android 6.0 で Kernel Version は 3.18 となっていますし、Android 7 からは Kernel 4.4 になっています。

ちなみに・・・Antutu で表示できる System 情報もこんな感じ。商品スペックを良く見せるためにここまで偽装しても、利用者は使っているうちにアプリの互換性とかで気づいてしまうと思うんですけどね・・・。安全性にも関わるので、OS の偽装はヒドイですね。

ちなみに、システムのアップデートをするようなメニューは設定画面に一切ありませんでしたので、OTA でのアップデートというのは考慮されていないようです。

OS の観点からも、日常利用するには安全ではないですね。やはり、アヤシイ端末の利用はオススメできませんな。