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大塚国際美術館

2日目に四国へ渡ったのは、うどん食べるのがメインではありませんでした。親が行ってみたいというリクエストに応じて、香川県を通り越し、徳島県まで移動してから大塚国際美術館へ。結構な長距離移動です。

鳴門大橋を渡ればすぐに淡路島というローケーション。崖の上に建つ美術館までは長いエスカレーターで崖下から登っていく感じ。駐車場がちょっと離れた場所にあるのですが、そこからは巡回バスに乗って移動です。

ここは有名な西洋絵画のレプリカがズラリと展示されているという、ちょっと変わった美術館。とても広大な展示スペースがあって、館内を歩くだけでも大変(4kmほどあるらしい)。スタートはシスティーナ礼拝堂が再現されてて、最後の審判で有名な壁画を見ることができます。私はヴァチカンで観ていますが、ホンモノは撮影禁止エリアだったので、今回は全体を撮影できました。

エル・グレコの祭壇衝立画。実物はもう存在しないものを復元したものだそうです。こうした展示は貴重かもしれませんね。

スクロヴェーニ礼拝堂の再現エリア。イタリアのパドヴァに今でもあるらしいけど、ヴェネチアには立ち寄りましたが、さすがにパドヴァには行ったことないですな。こうした部屋の再現は迫力があって見応えがありますね。

パリのクリュニー美術館にある6枚セットのタペストリー「一角獣を従えた貴婦人」の複製なんですが・・・基本、ここの複製品は陶板に再現されたものなので、本物(見たことないけどw)の絨毯の質感はありません。また、陶板をつなぎ合わせて大きなキャンバスを再現するので、継ぎ目が見えることや、油絵なんかはタッチの凹凸なんかもないものがほとんど(中にはレタッチで再現されているものもある)なので・・・ちょっと違和感を感じますね。ちなみにこのタペストリーは、ガンダムUCでビスト財団の館にあったという設定になっているヤツなので、見覚えのある方も多いかも。

「ドゥッチョらシエナー派~!!」でお馴染み(!?)な、ドゥッチョの作品とか・・・

レオナルド・ダ・ヴィンチのモナリザといった有名な絵画が続々とあるので・・・正直、途中でお腹いっぱいになります(爆)。

しかし、ボッティチェッリのヴィーナス誕生とかを見るとですね、陶板の切れ目とか、色合いとかタッチとか、ウフィツィ美術館でホンモノを見た時のような感動はやっぱりないんですよね。

大きなものを、遠目から眺めるには良いんですけど、近づいて細かいところを鑑賞するのには向いていないかもしれません。額もホンモノとは違いますね。せっかくなので、額も再現してくれれば良いのに。

絵具とかが劣化してひび割れたりしているのも含めて、今あるホンモノを堪能したい・・・という趣旨には添いませんが、世界の名画を一気に見ることができるという点では面白いかも。小さめな絵画は、陶板じゃなくてもっと現物に寄せたレプリカになっていたら嬉しかったかなぁ。

人気のムンクさん。できればノルウェーはオスロまで観に行きたいです。

ユーディト関連はテーマとしてまとまった部屋が用意されていました。アルテミジア・ジェンティレスキの絵は、上の写真のヤツよりもウフィツィで観た絵の方が有名な気がする。この美術館にある絵は、全般的にエグ目なものが少なかった気がします。よりソフトなヤツが選ばれたのかもしれません。

カラヴァッジオも少なかったような気がしました。好きなんだけどなぁ・・・カラヴァッジオ。

他にも無数に有名絵画があって、途中から写真を撮るのも面倒になる状態(笑)。ざっと歩いて流し見した程度になったためか、半日はかかるかな・・・なんて事前に思っていたところ、2時間半くらいで退館する感じになりました。

箱根くらい近場にあれば、ちょくちょく鑑賞に来るのもアリかと思いますが、遠いので一度行けば満足かなぁ。案外空いていた方だと思うので、良い時期に観れたのかもしれません。