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BALMUDA Phone

山形紀行のネタ真っただ中ですが・・・話題騒然(?)なので、カットインしてバルミューダフォンのお話を。

扇風機やトースターで有名(?)な、バルミューダがスマホ事業に参画するとアナウンスがあって、11月16日に発表。小型なスタイリッシュな端末で、さぞかしバルミューダならではの体験ができる素敵な端末だろうと期待して詳細を見てみたら・・・なんだかオカシイ。

4.9インチな懐かしフルHDサイズの画面(1920×1080)に、パンチホールなフロントカメラ。シングルリアカメラに背面に指紋リーダー兼電源ボタン、一応 FeliCa 対応で 2,500mAh と控え目サイズのバッテリー容量、6GB/128GB でスナドラ765と、ちょいと前のミッドレンジスペックながら 5G 対応で・・・お値段104,800円。

早速近所の電器店のソフトバンクエリアにホットモックがあったのでオサワリしてきました。SIM Free としての販売だけでなく、ソフトバンクも取り扱うそうです。バンク扱いだと143,280円と暴騰する不思議・・・

まずスペック的に微妙な点は、個人的にはこのバルミューダのブランドを掲げるスマホとしては気にしなくてもイイかな、と思っていました・・・が、ホットモック弄ったら、思った以上にスクロールなどに引っかかりがあったり、アプリの起動がスムーズじゃなかったりと、ちょっと非力に感じました。

デザインですが・・・私としてはダメ出ししたいトコロだらけ。背面はカメラのホールと電源ボタンの穴がどうにもシンメトリーじゃないし、LEDライトとか8つの穴とかもバラバラ。製造上、基板の空いている部分に部品を配置したら、こーなっちゃったヨ、ってな感じ。昨今、怪しい中華端末でもこんなカッコ悪いことしません。

全体的にプラスチッキーで、使い込むと味が出るとか言ってるみたいですが、背面のシボっぽい加工なプラは数か月で手が当たる部分がテカってくる予感。懐かしの最廉価モデルだった Xperia E4 を思い出しました(爆)。

フロントのデザインもイマイチ。パンチホールなフロントカメラがデカくて右上にあります。右上って、アプリによっては閉じるボタンやメニューボタンがあったりして重要なポジションなハズなので邪魔じゃ・・・と思ったら、実機で確認したら、フロントカメラの高さ分が通知領域になって、アプリの実利用エリアは縦方向に小さくなっていました。で、この通知エリアの高さがデカイため、2行になっているという不思議仕様。昨今の縦長アスペクト比な端末ならまだしも、16:9 なので相当高さ方向は狭くなります。動画見ても、カメラは邪魔だし、カメラエリアを避けると表示領域狭くなるし・・・こんなことになるなら、フロントカメラ無しでイイじゃん。

再びリアに話は戻りますが、1眼なカメラレンズは裏から見て右上。多くのスマホは左上か中央に付いています。コレ、横向きで撮影する際に、慣れた人だと縦に持っていたスマホを左回転させると思いますが、そうするとレンズが下側に来るんですよね。画角的にちょっと違和感がありますし、持ち方次第では手でレンズが隠れます。レンズが上側に来るように、右回転させるとシャッターボタンが左側に来る。まぁ、メシの時にお箸でリフトとかしていると、左側にシャッターボタンが来るのはアリなんですけど、やっぱり不自然。

電源ボタンも背面の指紋リーダーと一体化しているので、机に置いたままだと電源を入れられないし、オフにもできない。曲線を帯びた背面だと机に置いて不安定って良く言われますが、この端末は案外安定して置けたのは良かったのです。しかし、置いた状態だとどうにも電源オンできないので、持ち上げないとダメ。ボタンの位置も画面を見た状態で右側に寄った位置にあるので、左手に持つと人差し指が良い位置に来ますが、右手で使おうとするとすごく不自然で使いにくい。せっかく片手使用しやすいコンパクトな端末なので、右手だけで使うケースも多いとおもうのですよね。人間工学とまで言わないまでも、使い勝手を考えてカメラや電源ボタンを配置したとは到底思えません。やっぱり基板上の空きに部品を配置したらこーなった、という形状にしか見えないのですよね・・・。あ、もしかしたら左利き専用設計か⁉

本当は4.8インチがベストだったけど部品の関係で4.9インチに・・・なんて言ってるので、やっぱり本質的にデザインや使い勝手を突き詰めてデザインされたモノではなさそうです。せめて有機EL画面にして画面内指紋リーダーを搭載し、リアカメラをセンタリングして配置していれいば・・・この値段ならできるだろうに・・・

独自アプリも使ってみたけど特に真新しい感じはしなくて、フリーなアプリ等で代用できそうだと感じましたし、独自ホーム画面も特に良いとは感じませんでした。そもそも、自分の名前と誕生日をホーム画面に表示したい理由が理解できません(爆)。電話番号が出ているのは有難いと思うシーンがあるかもしれませんけど、指紋やパスコードでロックされた中にあるホーム画面の目立つ位置にオーナー名や誕生日って・・・老人用っすかね? センスないなぁ・・・

ちょうど同時期発表な OPPO A55s があったので大きさ比較。縦方向にコンパクトで、大きさとしてはバルミューダは好みなんだけどなぁ・・・。ちなみに A55s は安い 5G 端末としては軽量で悪くないんですけど、指紋リーダーがないのでオススメできません。

ちょっと小型な端末としてイイかも、と期待しましたが・・・プロダクトとしての魅力はほぼ皆無。バルミューダの製品って、他の製品ではちょっとできないコトができるのが価値だと思うのですが、この端末ではスーツやシャツの胸ポケットに収まりが良いってコト以外に価値を感じられませんでした。

OPPO A55s と同じく3万円台なら・・・様々なダメポイントを我慢して購入していたかもしれませんが、10万オーバーとか、意味がわかりません(爆)。