日: 2024年6月17日
HP Envy x360 (その2)
本体部分と画面側が分離できた HP Envy x360。バックライトが点灯しない原因を探るべく、液晶画面の方の分解を更に進めます。

接着されているそうなので、久々にヒートガンを取り出して粘着部分を溶かして、ヘラを差し込んで剥がしていきます。

無事に2枚におろせました(笑)。ちなみに、作業が終わった後、ヒートガンの送風口に手が触れてしまって軽い火傷をしたのはナイショです。

液晶画面とタッチパネルユニットが一体になっているようです。上の写真、手前側がヒンジ側です。カバー側には Wi-Fi アンテナが貼り付いていました。
ヒンジ側にあるコネクタは、上の写真で見た左側がタッチパネルで、右側が画面表示用の信号になっているような雰囲気。

そんなわけで、画面表示用と思われるコネクタを見てみようと、黒いシールをはがしてみたところ・・・

コネクタが焼け焦げていますね。上の写真でコネクタの右側・・・この辺りがバックライト用の信号線と思われます。なるほど・・・これじゃバックライトは点灯しないですな。

コネクタを引き抜いてみましたが・・・破損が激しいですな。

液晶パネル側の受け側コネクタは、すっかり黒いススがこびりついております。

これを洗浄してみたら・・・うむ、予想通り、端子が溶けてどうにもならない状態ですな。ずいぶんと特殊なコネクタなので、このコネクタを付け替えて修理っていうのは、難しそう。まぁ、バックライト用の配線だけ、直接パッチケーブルでなんとかするっていう手もあるかもしれないが・・・端子がメルトダウンするほどのショートが起こっていたなら、バックライト自体も破損している可能性もありますな。

探してみると・・・液晶パネルユニットは入手可能。Amazon で14,500円。アリエクとかにもあるけど、やはりそれほど安くはないですな。修理するなら、こういうのを購入する方が手っ取り早いかも。とはいえ、タッチパネル機能とセットになっているせいか、この手の修理部品にしてはお高い。

そして、本体と接続するケーブルもコネクタ部分が焼け焦げてダメなので、コレも交換しないとダメですな。

一応探したら、ケーブルはヤフオクで安いものがありました。とはいえ、パネルと合わせると約1.6万円ほどの支出になりそう。そこまでして直して使いたいってワケでもないので・・・修理は諦めます。画面が生きてるジャンクが1万くらいであっても(ないけどw)・・・直さないでしょうな(笑)。
ここまで分解してみて、バックライトが点灯しない原因は配線がショートして溶解してしまっているせいであることはわかりました。この部分は可動するヒンジ部分からは離れていますし、外装やテープなどがあって直接水分が影響するような場所でもない。何らかの外部要因でこの部分がショートするようなことは・・・ないと思うので、組み立て時にゴミでも入っていたのか、過剰な電流が流れるような不具合があったのか、はたまた設計上この細かいピッチのコネクタじゃ容量不足だったり・・・といった感じで、メーカー側の問題が大きいような気がします。とはいえ、使用して4年以上経過しているというのもあるので、耐用年数を超えただけという可能性もありますな。
しかし、N村家の家電や PC は時折壊れますね。部屋の中に怪電波でも飛んでるんだろうか(笑)。