MS2109 から MS2131 へ

これまたちょいと前のセールで購入したブツのハナシです。

今まで HDMI 出力を PC に取り込む際に、格安の HDMI to USB なキャプチャデバイスを使っておりました。2年くらい前にとても安い時に購入したモノで、Amazon の注文履歴をみたら547円とかバカみたいな格安でゲットしたものでした。ラズパイの画面を PC に表示してみたり、ノート PC の画面をデスクトップ PC 内のウィンドウ表示にしてみたりとか、手軽かつ便利に使えていたんですが・・・若干の難点もありました。

映像系をマジで取り込もうとすると、画質がイマイチでかつ、音声がモノラルになってしまうのです。コレは、使っているチップが MS2109 であるキャプチャデバイスでは有名なハナシらしく、モノラルに関しては解決方法もあったりしますが、若干メンドクサイ。

格安キャプチャデバイスとしては、MS2130 というチップを使ったものが最近出ており、それはモノラルになる問題もなく、画質も良い設定ができる・・・というより、USB3.0 にちゃんと対応していて、転送速度が速いので高画質設定が可能になるらしい。

前置きが長くなったが、そんな不満を解消すべく、MS2130 を搭載したキャプチャデバイスを購入しました。既存の USB ドングルタイプでも良いのですが、キャプチャと同時にパススルーで HDMI 出力ができたり、別途音声入力とかあるタイプの方が汎用性があってイイかな・・・ということで、ドングルタイプじゃなくて、箱型タイプにしてみました。

このタイプだとチップは MS2131 になるそうです。キャプチャ性能的には MS2130 と同等です。コレもよくあるキャプチャデバイスな見た目なんですが・・・ちゃんと MS2131 を搭載しているかどうかを明記して販売しているところが非常に少ない。商品説明や本体に USB3.0 と記載があって、コネクタも青色だったりしても、実はナカミが MS2109 のままで、結局性能が出ない(実際には USB2.0 でしか接続されない)という仕様偽装デバイスで世の中溢れているのです。

当初は Amazon でドングルタイプだけど安くて MS2130 が確実なコレでも買おうかと思ったのですが、アリエクで箱タイプな安いモノを発見。セール期間中の色々な割引を適用して2,135円でした。円安憎しですなw

コチラが MS2109 だった USB ドングルの USB 接続情報。 ProductID がそのままチップ名になってますな。このドングルの USB コネクタは見た目も 3.0 対応ではないので、接続すると High-Speed までになります。一応 1920×1080 でキャプチャできるけど、30fps だと非圧縮(YUY2)じゃなくて MJPEG になってしまいます。なので、画質が悪い。YUY2 だと 1920×1080 で 5fps が限界。30fps 出すには 720×480 まで解像度を落とす必要があると、Frame Type Descriptor に書かれています。

そしてコチラが今回購入したブツ。ちゃんと USB3.0 で接続されて SuperSpeed で転送可能。Frame Type Descriptor を見ると、1920×1080 な 60pfs でも YUY2 でキャプチャできるとなっています。

OBS Studio でデバイス登録すると・・・こんな感じ。ちゃんと設定できるし、実際にキャプチャしてみると画質の差は歴然。

一応 1600×1200 もできるらしいけど・・・さすがに 4K (3840×2160) は無理。4K がキャプチャできるチップを使ったものは結構高価。そこまで高画質なキャプチャをすべき用途が私には今のところありません。

ちゃんとステレオにもなったし、別途音声入力もできちゃうし、HDMI スプリッタを使わずともパススルー出力もできちゃう。ゲーム配信でもやってみようかしら(爆)。イヤ、やらないw

ただし、このデバイスにも利用上の注意点があります。PC に接続する際に、間違って USB2.0 コネクタに刺したり、刺し方が遅くて USB2.0 と誤認されたりした場合は、MS2109 とほぼ変わらない性能でしかキャプチャできない状態になります(USB デバイスが返答する Frame Type Descriptor が変化して、高画質な設定とかがなくなります)。利用前には USB3.0 で接続されたかをシッカリ確認しておくことが大切です。

Author: 管理人

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください