日: 2014年6月11日

ドコモが突如発表した「ポータブルSIM」ですが・・・こんな私でもちょっと位置づけが悩ましいと思っております。

この資料だけで利便性が理解できる人がどのくらいいるのかわかりませんが・・・とにかく SIM に紐づく電話番号や認証情報が、現在の SIM の挿抜のような面倒な手順を踏まずにできるよ、というデバイスになるようです。

例示されているのは、家ではタブレットで、通勤中はスマホで、といった同じ番号を別の端末で簡単に切り替えて使えますよ、とか・・・

逆に同じスマホを移動中はプライベートの番号で、仕事中は仕事場の番号で、といった切り替えが簡単ダヨ・・・ということらしい。

後者に関しては、Dual SIM とか複数の SIM が刺さって切り替わりますというのが既にありますので、現状の技術で代用可能な上、同時待ち受けができるため現状の技術の方が優位性があると言えるでしょう。

前者に関しては・・・テザリングとか IP 電話でいいんじゃね? と言えます(爆)。

第一、SIM 認証を継続するにはこのデバイスと常時 Bluetooth で通信していなくてはならないでそうで、バッテリーの問題が悩ましくなるでしょう。

また、認証に関していえば、ログイン情報がちゃんと切り替わって、コンテンツがちゃんとクラウドで同期してくれるアプリ(ゲームとかね・・・)であれば利便性はあると思いますが、人によっても最重要かもしれない LINE なんかはデバイスが変わるたびに情報がリセットされちゃう。(回避策としてはエクスポートしてインポートするという面倒な手間を惜しまないか、過去ログはサッパリと忘れ去る。)

・・・やっぱり複数 SIM が刺さるデバイスと、テザリング、クラウドによるマルチデバイスのサポートで十分じゃないかなぁ・・・と。

とはいえ、この技術を使って、専用の SIM 端末でなく、通常のスマホが親機となって、タブレット等が主端末のように振る舞える・・・となれば、使ってみてもよいかもね・・・となるかもしれません。

個人的には、テザリングに加えて、スマホ側が Bluetooth ハンドセットの子機になれれば十分じゃないかと・・・思うのですがねぇ。(現在は親にしかなれない。子機になれれば、好きな端末を受話器にして、メイン端末はカバンの中、なんてこともできると思います。マルチペアリングができれば、複数番号を1台の端末で操作、なんてこともできるかも!?)

色々と考えましたが、これはやはり利便性を感じられないソリューションだなぁ、と思うのですが・・・1年後には「いやぁ、必須デショ!? コレ」とか言ってるかもしれません(笑)。