今月の映画

毎月1回・・・ってなワケにもいかない感じな映画館通い。6月に行ったきりご無沙汰でしたが、10月は行ってみました。

平日だけど109シネマズでは割引日となる水曜日。1200円で鑑賞可能です。

今回は 007 にするか悩んだ末、時間が合った MINAMATA に。007 は3時間オーバーで開始時刻とかがイマイチだったんですよねぇ。

あまり広くないシアタールームでしたが、結構人が入ってました。最後列に陣取りました。

写真家ユージン・スミス氏は、この映画を見るまで前知識は全然なかったのですが、後から調べたら結構スゴイ方なんですな。ジョニー・デップが演じてますが、結構似ているというかなりきっている感じですね。とはいえ、時折口元や瞳にハリウッドスターのオーラというかセクシーな部分がチラリと出ちゃってましたな。

脇を固める日本人俳優たちの演技も映像も音楽も素晴らしいのですが、ストーリー的に明るい話ではないし重たい話なので、観終わった後はドッと疲れた感じになれます。エンドロールで同じような公害・環境汚染被害が次々と流れるのですが・・・情報過多で脳が追い付きませんでした。エンドロールだけでも、後からジックリ見たいかも。

アイリーンとの前半のやりとりで、カラーフィルムの宣伝文句を言わされるけど、白黒写真しか撮らないという件はなかなか皮肉交じりなエピソードでしたな。また、ユージンの写真の撮り方のレクチャーや、魂を抜かれるといった向き合い方は、短時間の映画の中だけど結構印象的でした。

観終えた後に色々と調べてみると、史実とは異なる部分もあるみたいだし、脚色も多少あるようですね。もう少し写真家 ユージン・スミス氏の内面に重点を置いてた方がストーリー的には面白かったのかな・・・なんて感じました。

ほんの50年ほど前って、日本も世界もこんな感じだったのか・・・と感じるか、今でも同じような問題が世界中で起こっていると感じるか・・・色々と考えさせられる映画でした。単純明快なエンターテインメントじゃない、これもまた映画ならでは、という1本でした。

Author: 管理人

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