日: 2025年4月28日
Insta360 X3 の挙動分析 (その4)
実は今、海外にいます。旅先ですので、ここ数日ポストしているものは事前に書き溜めたネタです。旅ネタは帰国後にまとめて放出予定です。
今度は360度画像で大切なスティッチング処理について。2つの画像をつなぎ合わせる処理です。実は Insta360 X3 で撮影した360度画像だと、このつなぎ合わせ部分が若干不自然に感じていました。

上の画像の中心部分、縦方向に若干画像が歪んでいる部分があるのがわかると思います。立っている人も2重になってしまっています。気にならない画像もありますが、位置によっては結構気になります。

実はレンズガード付けているせいかな・・・とも考えました。レンズガードを付けた場合は、デバイスの設定でレンズガードを ON にすると補正されるそうです。しかし・・・この設定も実は撮影された画像には ON/OFF は全く反映されず、Insta360 Studio に読み込んだ際に反映されて処理が変化するというだけでした。後から変更できるので、画角設定同様にデバイス設定はあまり気にしないで良いらしい(笑)。

Insta360 Studio の設定で「アクセサリーの自動検出」を ON にしておけば撮影時のデバイス設定を読み取ってくれるらしいが・・・一旦 Insta360 Studio で開いて設定を変更すると、再読み込みしても変更後の設定になってしまいます。キャッシュ消しても変わらないので、画像ファイルのプロパティにでも書き込んでいるのかも⁉

レンズガードの有無や、潜水ケースの設定ができます。また、スティッチングの最適化を弄ると、つなぎ合わせ部分が変化しますので、コレを弄ると少しマシになったりします。

実際はレンズガードを装着していますが、設定でレンズガード無しにした方が少しマシになります。・・・が、ちょっと実際よりも接合部分が縮んでしまって不自然でもあります。

設定をレンズガード有に戻して、最適化方法を「AIステッチ」を選ぶと・・・コレが一番自然な感じになります。AI 恐るべし(笑)。とはいえ、やはり接合部分はモヤっとした感じになります。

そこで・・・せっかく購入直後に装着していたレンズガードを外してみました。

デフォルト設定な「レンズガードなし」「オプティカルフロー」で結構自然な仕上がり。若干ブレみたいなのはありますな。「AIステッチ」にしてもほぼ変わらず。

どの程度ズレるのか・・・部屋の中で幾何学的な模様がある布団カバーを使ってテストしてみました(笑)。

レンズガード無しで撮影すると・・・割とマトモな接続になります。ちょうど上の画像で中心部分に縦に接合されている感じ。

レンズガードを装着すると・・・少し接合部分が甘くなりますな。設定変更して AI とかにすると少し改善しますが、レンズガードは無い方がキレイに接合される場合が多いような気がします。

遅れて届いた液晶画面ガード。コレを装着するだけにして、レンズはノーガードの方が良い気がしてきました。ケースに入れて運搬するし、スポーツとかしながら派手な動きで動画撮ったりはしない予定なので・・・。とはいえ、不意にレンズをどこかにぶつけてしまうリスクもあるので悩ましい。
本家のレンズガードじゃなくて、アリエクの激安品なので品質が悪いのかもしれないかと思ったけど、レンズのエッジ部分は結構なひずみになるし、光の屈折度合いも強そうなので・・・仕方ないトコロなのかも。このレンズガードは粘着式なので、一旦貼り付けて剥がしたら、再利用するには新規の両面テープが必要なんですよね~。X4 はレンズガードは着脱自由なタイプになっているし、X3 用にも着脱可能なタイプも売られているので、着脱可能なタイプに変えて、不安なシーンでは装着するといった運用にすというのも手かも。
あとは・・・レンズガード有無にかかわらず、メインに捉えたい対象はレンズの正面に来るように気を付けて撮影するというのが大事なのかも。つなぎ合わせになってしまいそうな部分は、色変化の少ないフラットな景色になるようにカメラの向きを調整するのですが・・・せっかく気軽に画角考えずに撮影できる360度撮影なハズなのに、あまりメンドウなコト考えるのはストレスですなぁ。もっとレンズの数を増やした複眼カメラにして、各レンズでオーバーラップして撮影できるエリアを広げたようなカメラがあると良いかもしれないが・・・コスト高になりますかねー。