Posted in Gadgets Software ひとりごと

Insta360 X3 の挙動分析 (その3)

Insta360 X3 の挙動分析の第3弾は、360度画像ではないシングルカメラとして静止画撮影した場合について。レンズは外側・内側を切り替えられます。一方のレンズのみを使うのでピクセル数は360度撮影の半分となる 36MP か 9MP が選択肢になります。

シングルレンズの撮影では HDR モードは選べません。その代わり、アスペクト比の選択と、FOV (画角)の選択肢があります。アスペクト比は「16:9」「1:1」「9:16」の3択。まぁ、ココは 16:9 固定としておきます。FOV は 「ULTRA」「WIDE」「LINEAR」の3択。選択肢を選ぶ時は英語表記ですが、選択済になると日本語に変化する謎仕様。それぞれ「超広角」「広角」「リニア」に変化します(笑)。

9MP で内側レンズを使った撮影結果を Insta360 Studio で読み込んでからエクスポートしたもので比較してみます。2560×1440 で約3MB程度になりますな。

これが「リニア」。案外自然な感じの画角で撮れますな。

コチラが「広角」。ちょっと広くなる程度で歪みは少な目。

最後に「超広角」。かなり広く撮れますが、歪みが出るんですな。

と、ここまで本体設定を変更して撮影した結果を比較していましたが・・・.insp ファイルを Insta360 Studio ではない他のアプリで開いてみて気が付きました。どの画像も同じような円形の展開前の画像になっている!!

実は Insta360 Studio が撮影時のデバイス設定を元に展開していたっぽいです。シングルレンズ撮影した画像は Studio 上でメディア処理の FOV オプションを選ぶと、撮影後にも画角を好きなように変更可能でした。というわけで・・・撮影時は特に気にせずどれか選んで撮影してけば良いらしい。「超広角」が一番広く撮影範囲を確認できるので、コレ一択で良さそう。また、アスペクト比も後から変更できるので、デバイス上で選択する必要無しですな。悩んで損した(笑)。

ちなみに・・・シングルレンズではなく360度撮影しておいて部分的に切り出すとこんな感じで結構歪みます。二郎でラーメン食べた時にテストしてみました(笑)。歪み具合は Insta360 Studio では制御できないっぽいので・・・普通の静止画を撮るならスマホカメラの方が画質も良いし機動性も高いので、Insta360 X3 でわざわざ撮る必要はあまり感じませんな。

余談ですが、Insta360 Studio で選択できる視野角の切り替えについては、ココが参考になりました。公式ヘルプだと説明がちょっとだけだったりして全然理解できない(笑)。

シングルレンズモードは、ボディに装着したりしてアクションカメラのような感じにして動画撮影といった用途には良さそうですが、静止画撮影なら360度撮影に使うというのがワタシには向いてそうでした。