日: 2025年4月25日
Insta360 X3 の挙動分析 (その2)
Insta360 X3 での360度静止画撮影に関する分析の続きです。静止画撮影は別の撮影モードとして HDR 撮影というのもあります。撮影モードは「写真」「HDR写真」「動画」「アクティブHDR」「タイムラプス」「タイムシフト」「バレットタイム」「ループ録画」「スターラプス」「バースト」「インターバル」と沢山ありますが、私が静止画として使いそうなのは「写真」と「HDR写真」くらいかな。動きのある時に「バースト」を使ったり、シャッタータイミングを考えずに一定間隔で取り続ける「インターバル」とかも活用したら便利かもしれないけど、きっと使わないかな(笑)。
全開は通常の「写真」で 72MP か 18MP を比較しましたが、「HDR写真」がどんな感じになるか試してみました。このモードだと解像度は 18MP 固定になります。

1枚の静止画を撮影すると、3セットの写真が保存されるようです。3枚それぞれは露光時間が異なる画像になっています。
・・・と、ここでいきなり脱線して苦言。上のスクショで時間が変なのですが・・・ファイルのタイムスタンプにも使われる時刻の設定が本体にはありません。Android アプリに接続しても特にない。どうやら、アプリに WiFi 接続した際に勝手に設定される仕組みらしいのですが、日付は合っているものの時刻というかタイムゾーンが変な状態になってしまいました。後に気付いて再びアプリとの接続をしたら正しくなったけど、設定されている時刻を確認する術もないので気付くのは後からってことになります。コレ、地味に不便です。
話を戻して HDR 写真の撮影結果の確認です。

1枚目は 1/832s な普通の見た目になる露光時間。

2枚目は 1/207s と、少し長めの露光。暗い場所が潰れずに記録できています。

3枚目は 1/3348s と、かなり短時間。コレだと明るい場所が白飛びしないで記録できています。

これらの3セットを同時に Insta360 Studio に読み込ませると、勝手に HDR 写真として合成処理してくれるようです。プロジェクトとしても、3枚セットになって1つの画像として扱われます。下側に合成前の各画像個別に表示させる切り替えボタンが出てきます。
合成済な画像を正距円筒パノラマ状態でエクスポート。5952×2976 なサイズの JPEG は 14.2MB と巨大なので、別アプリでリサイズして JPEG の圧縮パラメータを 90% 程にして出力したものを掲載。コレで 2.93MB となって、QooCam Fan で撮影していたのと近い感じのファイルサイズになります。
コチラが前回にも載せていた通常の「写真」モードの 18MP で撮影したもの。やはり HDR の方が暗くなっている木の幹の部分等が明るく描画されています。とはいえ、若干コントラストが低くなった感じになるので用途次第ですかね。明るい部分と暗い部分が共存するような・・・夜のお店の外観や、外が明るくて中は暗い室内とかを撮影するには良いかもしれません。18MP で撮影した時よりも生成されるファイルの合計サイズも3倍程になりますし、保存完了までの時間も伸びます。シーンによって上手に選択する必要がありそうです。