Posted in Travel ひとりごと

磁浮(Maglev)

上海には2つ空港がありますが、大きい方の浦東国際空港に無事到着。イミグレ通過と荷物ピックアップも済んで無事に入国です。フライトが遅れたので、少し急ぎ気味でホテルを目指します。現地のK谷様が迎えに来てくれるとご提案いただいたのですが、せっかくなので自力で移動を体験したい(し、K谷様はお仕事中)ということで、公共交通機関を使って移動します。

楽に移動するならタクシーです。Alipay や WeChat Pay のアプリから行先とピックアップ地を指定すれば、会計も全てアプリ完結できるのでワタシでも使えそう。お値段で言えば地下鉄(Metro)がベストで2号線に乗れば目的地まで1本で行けますが、1時間ほど時間がかかる。

そこで、目的地の手前までリニアモーターカーが上海にはあるというので乗ってみることを計画していました。浦東国際空港は非常に大きくて、2つのターミナルが平行して配置された間に地下鉄やリニア(磁浮列车: Maglev) の駅が配置されています。到着した T2 から、2つのターミナルをつなぐ通路を進むのですが・・・結構な距離があります。

「磁浮」を目指して歩けば迷うことはないと思います。どうやらT1/T2をつなぐ3本ある通路の南側の通路を進んだようで、中央部分まで進んでから右に曲がった先に地下鉄の入り口と Maglev の入り口を発見できました。

まずはチケットを購入。左側が有人カウンター、右側が自動券売機。自動券売機には全く並んでいません。まぁ、基本的に現地の人は使わないのでしょう。結局は実験線のような感じで約30kmの距離しかないそうです。延伸計画もなくなり、そろそろ古いのでサ終も近いのではというウワサもあるので、この機会に乗っておこうという魂胆です。地下鉄なら7元なところ、通常価格なら50元かかって途中までしか行けないのです。でも、アトラクションとして面白そうなので使ってみます(笑)。

実はフライトチケットを持っていれば、50元が40元というディスカウントがあるのですが・・・自動券売機を試してみたら、電話番号で認証をまずはしろといわれたので断念。「+」ボタンがない時点で、おそらく中国ローカルな電話番号じゃないとダメだと思われます。

そんなわけでカウンターでフライトチケットを見せて「いがー、わんうぇい」と適当に言ったら通じました。支払いは? と聞かれた(気がした)ので「じーふーばお」と言ったらカウンターに出ている QR リーダーを指さされました。Alipay での初めての支払い。「支払い・入金」ボタンを押して QR コードを出してかざして、6桁の Payment Password をスマホで入力したら支払い完了。IC カードな乗車券を渡されました。無事に40元のディスカウント価格で購入できたようです。

チケットブースの横にある駅改札ですが、中国で鉄道に乗るには手荷物検査が必要です。スーツケースとリュックを機械に通して、自分も検査ゲートを通過してから改札に向かうことになります。メンドウではありますが、安心材料だしそれほど時間もかからないので慣れれば問題ないですな。自動改札では、入場時に乗車券をかざして通過します。

改札を通ると、2つの改札をつなぐ広いコンコースがあって、プラットホームは下の階にあるようです。列車が到着して乗って来た人が下りるまでは、このコンコースで並んで待つことになるようです。待っている間に、コンコース中央にあるリニアの模型をチェック。

レールの構造もわかるようになっています。なんか・・・資材が大量に必要そうな構造ですな(笑)。これはコストもかかるし、新幹線に覇権を取られたのも納得です。速度も当初は430km/hで営業運転していたらしいですが、最近は300km/hまでしか出さないそうです。

案内があってから下のプラットフォームに降りていく感じです。

そんなわけで乗車します。ガラガラだという事前のウワサとは裏腹に、案外乗車しているお客さん多かったです。ワタシも含め、ほぼインバウンド客な感じでしたけど。

どちら側に進むかわからなかったので、中央付近にある向かい合わせの6人席に陣取りました。一応コッチかな、と思った方向で正解でした。シートはなんかカバーがユルくかぶせてあって、高級感はあまりありませんな。通路の上にある掲示板に時刻と速度が表示されます。

走行中は動画撮影していたのですが・・・出発から到着まで約9分間。加速と最高速に達してからはなかなか迫力があります。速度は301と300の表示が切り替わる感じで安定しています。小刻みに揺れますが、乗り心地は割と良いですな。音はそれなりにします。動画アップしようかと思ったけど、近くでお喋りするカップルの会話がガッツリ入ってしまったので割愛。窓も曇ってイマイチな映像でした。YouTube で検索すれば、発車から到着までのフル動画がいくつか見つかります。

10分も経たずに目的地である終点な龙阳路站(ロンヤンルー ヂャン)に到着。ここはプラットホームが長いので車体の撮影ができました。写真では奥の方が空港側。

空港から来ての進行方向は、まだこの先に延伸しようという感じに見えますが、レールはこの駅の先にはありません。更に、本来レールが伸びる位置にビルが建ってる(爆)。絶対延伸しない感がスゴイです。

エスカレーターを下って改札を出るのですが、乗車券をタッチしてもゲートは開きません。乗車券は回収されるので、自動改札機手前にあるスロットに挿入する必要があるようです。回収されるとゲートが開きます。初見ではどうしてもタッチしてしまいますな(笑)。

40元(約800円)なアトラクションとしては、なかなか面白かったです。日本でもリニア新幹線とか作っていますがお手軽な価格でリニアモーターカーを体験できるので乗ってみる価値あります♪

さて、この駅が目的地というワケではないので・・・地下鉄に乗り換えてホテルを目指します。